「幼い顷からの梦」と「爱する人との未来」と。その狭间で悩み、梦の実现を选択したひとりのピアニスト?里香(松下奈绪)。しかし、爱する人と别れてまで梦を追いかけた彼女の前に立ちはだかったのは、「命の期限」だった。 愛する人が愛する街で最後の時間を過ごすために美作の地に降り立った里香が、そこで出会ったのは、まぶしい感性と可能性を秘めながらもまだ自分のそれに気づかずにいる 20 歳の青年だった。 その青年は代々お茶栽培と老舗の茶葉屋を営む茶農家の次男。家業を継いでいる兄とは違い、進学するわけでもなく、家業を手伝うわけでもなく、人生を懸けて打ち込めるものを心の奥底で必死に模索していた。 命の終わりを悟った女性と大人へと成長する中で悩む青年。 大地に広がるのは、命の芽吹き、生命の躍動を感じる、燃えるような緑を讃えた茶畑。里香、青年、そして青年の兄の3人の揺れる心模様を軸に、それぞれの場所での生き方の岐路に立つ登場人物たちが、「自分らしく生きる」こととは何なのかを問いかける恋愛群像劇。